Vinyasa Yoga ヴィンヤサとは
ヴィンヤサヨガとは
ヴィンヤサの真の意味
季節の流れ、海の波、ドープなビートをプレイするDJ、タブラやシタールのラガ、太陽礼拝のフロー。これら全てに知的に進化していくヴィンヤサがあります。
ヴィンヤサとは呼吸と動きを連動して動くと言う意味でよく説明されていますが、音楽のアレンジ、DJの音楽のミックス、繋ぎ方、山頂を目指すハイキング、呼吸とポーズをシンクロさせるハタヨガも知的に意識を持って進む流れ、ヴィンヤサなのです。
現代ヨガのヴィンヤサシステムとして最も有名なのが、南インドのマイソールのパタビ・ジョイス師のアシュタンガヨガです。
パタビ・ジョイス師の師匠である現代ヨガの父、クリシュナマチャリア師は、アシュタンガヨガの6シリーズの設定された動きのパターンだけを教えていたわけでは無く、呼吸と流れの連動と言うヴィンヤサのコンセプトに留まらず、ヨガを一人一人に合わせる事、人生のサイクルそのものがヴィンヤサだと教えていました。
Vinyasa Krama ヴィンヤサ・クラーマとは適切なスタート方法が意識的な中間地点に導き、適切なスタート方法と適切な中間が意識的な完了地点に導くという進化のステージの事を言います。適切な方法でアクションを始める事、適切な方法で中間地点のパワーを持続する事、意識的な方法でアクションを完了する事がヴィンヤサです。
クリシュナマチャリア師の教え、ヴィンヤサ・メソッドは自分をヨガに合わせるのではなく、ヴィンヤサ・クラーマを辿り、ヨガを自分の今の状態に合わせていく方法です。
例えば、ハムストリングが硬い人は無理をして、力強い前屈のシリーズを行わなくても良いのです。ハムストリングの状態を無視して強い前屈のシークエンスを行ったらどうなるでしょう?腰を痛め、様々な問題に発展しいき、本来のヨガのゴールとは正反対の方へ行ってしまいます。
適切なスタート地点とは自分の今の偽りのない状態を認識する事です。今の自分の状態に合わせたヨガプラクティスをしていく事がヴィンヤサヨガなのです。
高意識的に進化をして行くためには、全てに適切な始まり、中間、終わりがある事を認識していきます。ヴィンヤサヨガのポーズの練習も、適切な始まり、中間、完了と言う進化のステージを辿りピークまでフローしていきます。
クリシュナマチャリア師はヨガを教える際、門まで生徒を出迎えに行く所から始まり、ヨガを指導し、完了後は門まで生徒を見送りに行きました。師にとってヨガを教えるヴィンヤサは指導中の数時間だけではなく、生徒を門で出迎え、見送る所までがヴィンヤサのサイクルでした。適切な方法でヨガレッスンを始める事、適切な方法で中間地点のパワーを持続する事、意識的な方法でアクションを完了する事を大切にしていました。
人生にも、1日の流れ、季節のサイクル、1つのプロジェクトのスタートから完成、など全てこの様なヴィンヤサのサイクルがあり、ヴィンヤサのサイクルをフローする事で意識的な進化が可能になります。
例えば、朝起きてから、夜寝るまでのヴィンヤサのサイクル。適切な方法で朝をスタートさせる事はその日、1日のムードや流れを左右します。歯を磨き、顔洗い、身だしなみを整えずに仕事の打ち合わせに行くとその打ち合わせはどうなるでしょう?そしてこの仕事・打ち合わせの結果により、次の行動が左右されます。今この瞬間の行動が次の瞬間を左右し、次の瞬間の行動が次の結果を左右します。
人生そのものがヴィンヤサであると言う理解から1日を、1ヶ月を、人生のリズムをアプローチする事ができれば、次の瞬間の結果をコントロールする事ができ、知的な進化を遂げることが可能になります。
しっかりした土台無しでは、家が建たないのと同じ様に、マットの上でのヨガの練習も自分の今の状況を理解し、土台を強く持っていないと良いヨガのプラクティスは出来ません。
人生そのものをヴィンヤサフローにするため、知的に人生の波をサーフする事を日々意識する事を心がけています。マットの上のヴィンヤサだけでは無く、自分がとる全ての行動、言動がヴィンヤサなのです。食べる物、しゃべり方、寝る時間、人への接し方、歩き方、全てが私にとってのヴィンヤサです。
ヨガスポットのゴア・リトリートでの、OMkariのヴィンヤサヨガのレクチャーでヴィンヤサの意味を詳しく、シンプルに説明しているクリップです。
OMkari
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