ヴィンヤサヨガの真髄パート2
例えばボクシングやマラソンを激しいと形容できますが、ヨガのアサナ、ポーズの練習を『激しい』 とは言い表せない。激しく動いたのではそれはヨガではなくなるからです。ヴィンヤサヨガは1つ1つの動きを意識的に丁寧にしなやかに力強く流れていきます。そこには少しのチャレンジを諦めず、優美に流れる 『力強さ』 はあっても激しさは1つもありません。
パタンジャリのヨガ経典、ヨガスートラには、2.46 स्थिरसुखमासनम् ॥ sthira-sukham-āsanam ヨガのポーズは安定して安楽であると明記されています。
安定感と安楽さの中には激しさは存在しません。あるのは安定感と支える力、途中で投げ出さない力をもたらす内側の力強さ、優美、しなやかさ。ヨガが激しいと感じてしまうのは、自分自身の意識の持ち方であり、無意識にただ身体を右から左に激しく動かしているだけの運動にしているからです。