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危険or安全なマインド

ヨガの世界ではシャンティ、平和は一人ひとりの中から生まれると言います。恐れやコンプレックス一杯の人は、恐れとコンプレックスに支配されている無意識なマインドから言動、行動し、その破壊的な波動を他者へ世界へと広げていきます。内側の恐怖は、人をどうにか傷つけようと必死になる姿として現れ、外側に投影されます。
 
例えば、他人の性格をどう評価するかというのは、自分自身がどういう人間かという事実の投影です。他人の言動に頻繁に悪意を感じる人は、自分自身の中に暗い感情があるから、と言う解釈ができます。
 
慈悲と愛を意識的に育む練習をしていると内側からシャンティが生まれ、そのポジティブな波動が他者へ社会へと広がります。
 

ある研究( TEDのプレゼン)で会社でのグループワークの際、グループ内に一人でもtaker (取る人)がいると他のgiver(与える人)は努力する事と与えることをやめてしまうそうです。グループワークを成功させるためにはgiverを増やすのではなく、takerを除外する事がポジティブな効果を生み出すという結果が出ました。

包括的でバランスのとれたヨガと瞑想の実践は自分&他者に対して安全なマインドを育むための実践法です。その練習方法であるヨガポーズアーサナの練習呼吸法、マントラジャパ瞑想、ヨガニドラ、瞑想やセルフケアはとてもパワフルな効果を発揮します。
 
恐怖心に支配されているマインドは自分にも他者にも危険なマインドです。まずはマインドの中でどの様な波動、マントラ、音、言葉が繰り返されているか意識する事が大事になります。常に頭の中で自分や他者を非難し、嫌悪を増やす考えを繰り返しているかどうか。どの様な思考パターンが繰り返されているか意識し、ヨガの練習を通して恐れ、批評、嫌悪に支配されている危険なマインドから感謝、喜び、勇気、慈悲心に満ちた安全なマインドへと変換していく事が平和で喜びに溢れた人生を生きる鍵となります。
 
毎日毎日、頭の中で繰り返している思考パターンは必ず現実化します。高級マンションには必ず玄関にガードマンがいて不審者を通しません。ビルの入り口でガードマンが家に入れて良い人と、入れてはいけない人を仕分ける様に、私たちのマインドの入り口にもガードマンを立たせ、内側に入れて良い波動、考えと入れてはいけない波動、考えを仕分けていく事が必要です。
 
自分のマインドの中にどんなネガティブなストーリーが鳴り響いているかさえ、気づかない私たちにとって、この仕分けのプロセスは最初はとても難しいでしょう。
 
瞑想とヨガの練習はとてもパワフルです。毎日のヨガポーズの練習、呼吸法、マントラ・チャンティング、瞑想の練習を続ける事で内側の思考パターンが明白に見えるようになります。これを脳神経学と心理学用語ではメタ認知と言います。
 
メタ認知能力が毎日の瞑想とヨガの実践により高まると、どこにどれだけの生命力と集中を向けたら良いかが明確になってきます。
 
ヨガと瞑想の練習を続ける事で恐れに支配されているマインドが徐々に落ち着き、不安が和らぎ、自己愛と平和が生まれ、自分にも他者にも安全なマインドが育まれてきます。

地球の変換期である今、最も必要なのは一人でも多く『安全なマインド』を持っている人を増やす事だと私は思います。何故なら、一人一人の『安全なマインド』がまずは自分のエネルギーを高い波動で振動させ、愛と喜びに満ち満ちながら与えられた生命を開花させます。まずは自分自身が高い波動を振動させる事が健康でハッピーな、家庭、社会、地球を作る基盤となるからです。

 

Jai Jai Shri Radheshyam

 

OMkari

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